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新築戸建ての耐震性について

耐震性の基準「耐震等級」とは?

家を建てる時に気になることは、やはり地震による被害ではないでしょうか。

地震から大切な家を守るために、建築基準法により3段階の「耐震等級」が定められています。

  • 耐震等級1 … 「極めて稀(数百年に一度)に発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度」=建築基準法レベルの耐震性能
  • 耐震等級2 … 建築基準法の1.25倍の強度
  • 耐震等級3 … 建築基準法の1.5倍の強度

耐震等級1は一般的な戸建て住宅にほとんど採用されており、等級2は病院や学校などの公共施設、等級3は消防署や警察署などの防災の拠点となる建物に採用されていることが多いです。

参照元:国土交通省 新築住宅の住宅性能表示制度ガイド[PDF](https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/070628pamphlet-new-guide.pdf)

耐震・制震・免震について

地震対策には「耐震」「制震」「免震」の3つがあります。それぞれの違いを見てみましょう。

「耐震」

耐震とは、その名の通り地震に耐える構造のことで、建物の壁に筋交いなどを入れて揺れに耐えられるような構造のことを指します。

日本では過去の大震災を教訓として、住宅や学校など、さまざまなところで耐震工法使用されており、メジャーな地震対策の工法です。

しかし、揺れは直接家に伝わり、何度も地震を繰り返していると建物にダメージが蓄積されるという課題もあります。

「制震」

建物を強化するのではなく、内壁と外壁の間に制震ダンパーと呼ばれる制震装置を入れることで、文字通り地震を「制御」するやり方です。

特にスカイツリーや高層ビルのような高階層の建物には必須となります。

「免震」

地面と家の間に免振装置を入れることで、家が直接地面に接触しないので、大きな地震にはとても効果的な方法です。

コストは耐震や制震工事と比べて高くなりがちですが、建物の倒壊を防ぐだけでなく、内部のダメージも抑えることができるのが特徴です。

地震対策は地盤調査・工事から

地盤調査とは、家を建てる土地がどのくらいの強度を持っているのか調べるものです。

もしその土地が柔らかく、家を建てるのに耐えられなかったり、地震に耐えられるものではなかった場合には適切な地盤改良が必要になってきます。

阪神淡路大震災以降、この地盤調査が義務付けられ、より安心・安全な家作りが求められるようになりました。

この調査は土地を購入した後にしか行うことができないため、心配な人は購入予定の土地がある自治体の資料を閲覧し、確認しておきましょう。

また、地盤調査や地盤改良によって建物が損壊した場合には建物や地盤の修復を行う保証制度もあります。

地震に強い工法とは?

地震に強い家を建てるためには、その「建て方」そのものの工法も重要となってきます。

主に「ツーバイフォー工法」「ツーバイシックス工法」「メタルジョイント工法」「根太レス工法」と呼ばれるものがあります。

ツーバイフォー工法・ツーバイシックス工法

古くからある家づくりは、柱や梁を組み合わせて枠組みを作り、家を支えていくという工法でした。

それに対してツーバイフォーやツーバイシックスとは、枠組みに板を張り付け「面」を作り、その面を接合して家を支えるのが特徴です。
面で支えている分、地震の揺れを分散させることが可能になり、建物の倒壊・損壊を防ぐことができます。

2011年におきた東日本大震災では、ツーバイフォー工法によって建てられた住宅の全壊はゼロ、半壊は2件、その他98%が「被害なし」「多少の被害」という結果が出ており、強い耐震性があることを実証しています。

ツーバイフォーでは、その名の通り2インチ×4インチの角材を使用するのに対し、ツーバイシックスでは2インチ×6インチの角材を使用します。
施工方法自体は同じですが、角材が太い分、ツーバイシックスの方が耐震性が高いです。

参照元:一般社団法人ツーバイファー建築協会「東日本大震災被害調査報告会」会員アンケート調査概要(https://www.2x4assoc.or.jp/act/chosa/file/110804_4.pdf)

参照元:SUUMO ツーバイフォー工法とは(https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/tsubaifo/#tboc1)

メタルジョイント工法

メタルジョイント工法は、在来工法の接合部分を金物でより強固にした工法です。木材と木材の設置面に使用される継手・仕口を、金物に置き換えて剛接合した工法で、接合部分の仕上がりが美しいため梁を見せるような内観デザインにも向いています。

根太レス工法

根太レス工法とは剛床工法とも呼ばれ、根太を使用せずに下地の合板を厚くして、梁に直接留め付ける床組の工法のことを指します。

また、水平方向に対する力に強いため、地震や台風の際にも歪みにくいのが特徴です。

まとめ

耐震等級や家の構造・工法については、業者にもよく確認しておきましょう。デザインや間取りを考えることはマイホーム計画の楽しみですが、「丈夫であること」は大切な家族を守るために何よりも必要です。

当メディアでは、仙台のハウスメーカー・工務店情報を調査し、耐震等級2が要件となっている「長期優良住宅」に対応していること・省エネ性能の高いZEH対応のおすすめ3社をピックアップしてご紹介しています。是非チェックしてください。

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※1 参照元:ロゴスホーム公式サイト https://www.logoshome.jp/tohoku/miyagi/

※2 参照元:積水ハウス公式サイト https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/feature/design/